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2010年3月16日 (火)

大相撲殺人事件 小森健太朗(文春文庫)

推理小説・・・と呼ぶよりは殺人小説の方がしっくり来る。
1冊6話317ページで死んだ人数は25人。
力士24人に行司が1人。
「幕内にいた力士も、
 この一年で40%くらいいなくなっ(殺され)ちゃった」

推理をするよりも、
体力に秀でて人気もあり、
人目につきやすい力士をどう殺すかで話が成り立つ
奇妙な物語。
相撲界のしきたりを踏まえて殺すので、
土俵の外の力士の生活を知るのに役に立つのか立たぬのか。

大量殺人の話ではあるが、
探偵役がカタコトしか喋れない外国人力士・マーク(幕ノ虎)と
女子高生で、
万年幕下の貧弱ダメ力士・御前山は常に口は出すため、
作品的に暗さがほとんど無い。
「可愛い髪形だね。なんと言ったかな、
逆立ちして、顔が下にあって、
尾が二つに分かれている怪獣」
「女子高生をグドンの餌に見立てるつもり?」
悲壮にはならない。

力士を扱った名作(?)「どすこい」は
真面目な話を馬鹿馬鹿しいパロディにした物だが、
こちらはバカな話を真面目に扱ったような正反対の印象。

だれがどのように殺されるのかを楽しみにしながら読み終わった。
本の中の大相撲は結びの一番が4時前になりそう。

現実の方がグチャグチャしていたのに波風が立っただけで済んだ。
実在人間はしっかりしてるなあ。

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