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2010年11月18日 (木)

「ひやめし冬馬四季綴 ふくら雀」

四季綴と書いてあるんだから夏・秋・冬と続き
計4冊になるはずと思ってたんだ!
まあ、素敵、素敵。

最初から4冊計画なら、米村作品の新しい一歩か?

(ハードカバー版なしや文庫書き下ろしが続くのは
 出版業界不況が関係してるんだろう)

今回ついに米村クロスオーバー。
「榊原数馬」の登場!
「これでおしまい」の後日談で
将棋の名人・榊原香奈に婿入りした、
風流冷飯伝の主人公であり
退屈姫君の名脇役、"初代冷飯"飛旗数馬その人だ!
つまり、冬馬も風流冷飯伝・退屈姫君と連続した
江戸時代だった。
米村圭伍は読者の期待を裏切らない!
(おとめ組も関連しているらしいが、
「壇ノ浦」はまだ未読)
蜜姫→(50年)→風流&退屈姫→(数十年)
→ひやめし冬馬となるのかな。

前作の藩の重職による汚職事件とチャンバラ話と
打って変わって、いつもの米村節炸裂。
江戸時代の文化小噺に関わる知恵比べ。
藩主の娘の嫁ぎ先の家紋「ふくら雀」の真実を巡って、
生涯ニート宣言をした冬馬の人生に
またも波乱が起こる。

「桜小町」で吹っ切った筈の
"出世のチャンス"が
絹の妹、波乃との恋で再発。
さらに前の事件で
吹っ切った負け犬根性・冷飯根性も再燃。
桜小町のときよりダメ男になったかもしれないw
弱腰男と活発女、これも米村節。

ひやめし冬馬のテーマは
「情けは人のためならず」かな。
「人のためだけでなく自分のためだ」
という本来の意味と
「人のためにならない」
という間違った意味の両方を含むところが味噌。

今回は明確に次回に引っ張っているので
次が楽しみだ。

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