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2014年8月 2日 (土)

NHKの「ニッポン戦後サブカルチャー史」第一回を見て

必要だったのは「サブカルチャーの最初の概念はヨーロッパの伝統文化外の文化」という説明だけだった。
戦後のアメリカ文化の浸透で最初の概念が崩壊したところで、歴史としての説明が乏しくなり何を50分掛けて言いたかったのか分からなくなった。
見終わる頃には、とにかく「太陽族の思想と行動が見苦しくて気持ち悪い」という事しか残らない。

どの時代も抱えていたが、この時代になって社会の前面に出て問題化したヤンキー文化の肯定。自己矛盾を抱え続けている上、目の上のタンコブがいなくなりひとりよがりに歯止めが利かなくなった「暴走老人」たちへの賛美。

石原慎太郎へのインタビューは、排他的自己肯定感が前面に出ており、数日前にクローズアップ現代が取り上げた「男性の幸福度の低さ=時代にそぐわない古い男らしさの押し付け」と非常に重なった。もごもごしてなにを言っているか分からず、字幕として書かれた言葉以外聞き取れなかったけどねっ!

これから話がどう続くのか分からないが、第一回は番組タイトルを話のきっかけにして『「大衆文化へ世代別で媚びる、公共性のバランスが欠如したNHK」による「戦前回帰を目指している(本質は親世代への反抗だったものが、対象世代がいなくなり反抗心の行き先を失った末の稚拙な発想に見える)、石原から籾井世代のヤンキー魂を称える番組」』と説明してしまうと自分でも驚くほどしっくりくるのだ。

予告で、ゲストの総入れ替えと講師の宮沢彰夫氏の外見の変化があり第一回と第二回の収録時期が離れているように見受けられる。「日本的サブカルチャー」というものが、単一化した価値観がまかり通った1950年代どどう向き合わずに多様化するか、ちょっと見続けてみようと思う。

「下の世代に期待しなくなった」「上世代も下世代も差別的に見る」というメインカルチャーってこの頃に大衆化し確立されたように見える。

戦後サブカルチャー史って江戸時代の変遷と似ているように感じた。歴史は繰り返すのだが、情報伝達手段の発展に従ってスパンが短くなり、表面的には繰り返しのように見えないのが特徴…かな。あと10年で「民主主義が当然として生きてきた人達」による大きな改革が起きそうな気がする。

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